これまで人類は何度となく世界を巻き込む戦争を起こしてきましたけど、その当時と今現在の社会情勢には明らかな違いあります。
それは世界各国が他の諸外国との絆を深め、相互依存が確立されている経済社会であるということです。
現代の世界的な経済連携において不可欠なものと言えば金融・資本であることは言うまでもありませんし、それらが密接に絡んだ社会情勢の中では常に恩恵を受ける者と損失を被る者とが入り乱れています。
この場合恩恵を受ける者とは何らかの手段で利益を享受した者を意味し、対して損失を被る者とは何らかの手段によって蓄えていた資産が目減りした者を示します。
総じて金融・資本経済で構築された社会の中で、安泰な人生を謳歌し続けるために必要な最大のカギになるのは、自身が描く人生設計と日常における恩恵・損失とのバランスをいかに図れるかということかもしれません。
今はほとんど存在しない余程の独裁国家でもなければ、そのバランスは通常(●●)自分自身の能力と裁量また多少なりの運によってコントロールできるものと言ってもいいでしょう。
でもここで注意してほしいのは、日常生活の中で突然通常(●●)ではない事態が発生した場合、その状況によっては今まで均衡を保ってきたバランスが一気に崩れてしまうという、現代における金融・資本経済の脆(もろ)さもあるということです。
そしてその最も良い例として挙げられるのは、全世界が震撼した誰もが知るあの新型コロナ騒動だったことは言うまでもありません。
この時瞬く間に未知のウイルス感染による恐怖が世界を席巻し、人類を救うため米国のみならず中国やロシアなどで特効薬の開発・提供が実施されたものの、米国の大手医薬品メーカー製のものが先進国を中心とした幅広い国々に普及した反面、中国製においては主にアフリカや中南米・東南アジア地域などに留まり、ロシア製については国際承認を得られず中東地域と中南米の一部に限定されるという状況がありました。
これにより最終的には米国メーカーが圧倒的な利益を得たことから、国家資本プールにとっても莫大な税収源となったという恩恵が得られた一方で、感染拡大の防止から一定期間世界経済が半ば強制的な停止を余儀なくされたこともあり、世界各国の多くの企業・個人にとって甚大な損失・損益を被ることにもつながりました。
近年これまでになく世界的なインフレ状況が勃発しているのは、ウイルス感染という通常(●●)ではない事態をきっかけに金融経済の需給バランスが大きく乱れ、その影響により損失を被った者がその"代償"として次々に商品の売値を吊り上げ、更にその商品を元手に商品化するものも価格を押し上げざるを得なくなるという、負のスパイラルが際限なく続いている状況と言い換えることができます。
この時通常(●●)ではない事態は、ある意味自然発生的なものでした…
そしてこのような世界レベルの通常(●●)ではない事態を、人工的に引き起こすことができるとしたらどうでしょう…
今世界各地で起きている紛争で活躍している兵器は、高性能ドローン主体になりつつあると言われています。
ところでこの画像は某著名なSF映画のワンシーンなんですけど、この映画構成を未来における人類の戦争体系として観た場合、とても精密かつ的確に描写されているように思えるのは私だけでしょうか。
この映画では画像のような戦闘型ドローンが多数描かれていて、人類を抹殺するためのプログラムに基づき、索敵と攻撃を目的として常時運用されているという体で登場します。
あくまで未来感なので現代のドローン性能では全く比較にならないけど、人類のあくなき探求心と防衛本能によって技術レベルが高まれば、近い将来こうした高性能ドローンも現実的に登場する可能性は十分あると確信しています。
そして今なお続く世界各地の紛争にもこうしたドローン型兵器の導入が進んでいて、各国でも水面下で続々とドローン兵器の開発・製造が行われているだけでなく、すでに自立思考型というAIまがいの高性能化にも成功していることから、まさにこの映画のようにこれからの戦争体系が劇的に変わる岐路にあるのかもしれません。
さて話は少し反れましたけど、冒頭でお話したように「コロナ特需」のきっかけが世界規模で危機感が浸透した結果であるとしたら、危機感を恣意的にあおり世界レベルで通常(●●)ではない事態を引き起こすことができれば、「希望する特需」を手に入れるのもまた可能ではないかと考えるのも、人類が持つ"自分善がりな本能"によって導き出される可能性は十分にあるでしょう。
現代の確立された金融・資本経済の社会において「希望する特需」とは、ほぼ疑いの余地もない「国家資産」そのもののと言って間違いないでしょうし、先進国を中心に世界規模でインフレが止められない社会情勢の中で、あの「コロナ特需」の再来こそ自国の経済を安定化できるだけでなく、それが世界に対する国力の誇示にもつながることになるからです。
この時国を主導する立場ある者において最も安易で短絡的な人類ならではの発想は、世界規模で戦争状態に巻き込むことで強制的に危機感をあおり、これまでの経済を一時的(あるいは恒久的)にマヒさせることで、国家資産を軍需産業の投資に集中的に回すことができるようになり、率先して兵器開発・製造・供与へといたる「戦争特需」をもたらすというものです。
これにより長期の戦争に耐えながら終戦を迎えることができた暁(あかつき)には、世界が新たな国家体制として再構築されるとともに今までの経済状況も一掃され、覇者となった国々が主導する世界統治へと変貌することになります。
このように「戦争特需」によって恩恵を受けることができるのは、勝者たる国の主導者と支援を続けた一部の取り巻きにもたらされる強大な国家権力と財政力にほかならず、その一方でより多くの敗者に与えられるであろう損失は、強大な挫折と絶望感に満ちあふれた国家を立ち直らせるための長きにわたる歩みであり、この日本では過去の戦争ですでに経験済みのものと言えるでしょう。
果たして再び訪れた経済不況の谷間で、人類の歴史は「AI特需」を選択して前に進むのか、それとも「戦争特需」を選択してまた後戻りするのか、その答えは時間とともにおのずと明らかになるでしょう。。。