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いよいよ日本の新しい宇宙基幹産業が本格始動ですね -その3-

2026/10/27 08:00 公開

フェアリング部のMMXロゴが熱いH3ロケット10号機
フェアリング部のMMXロゴが熱いH3ロケット10号機

 今からちょうど1週間前の2026年10月20日に、種子島宇宙センターからH3ロケット10号機が無事リフトオフしまして、予定通り火星へ向けた探査機の放出ミッションが完了しました。🚀

 なお今回のH3機体には、打ち上げる荷物が重量物であることと、重要プロジェクトの一環という高い信頼性が求められることから、最大の推進力がある24型が選ばれています。😤

 また先頭のフェアリング部にはMMXのロゴがあしらわれており、今回の打ち上げプロジェクトの目的が一目でわかる粋な計らいも見て取れましたね。👀

火星衛星探査計画(MMX)のイメージ
火星衛星探査計画(MMX)のイメージ

 この探査機は火星衛星探査計画(MMX: Martian Moons eXploration)の一環として、火星を周る衛星のひとつ"フォボス"の調査・観測を目的とするものです。🧐

 なぜ火星本体ではなくその衛星なのかということで言えば、このプロジェクトの目的が以前小惑星リュウグウにて偉大な功績を収めた、"はやぶさ2"のサンプルリターン技術を応用できることと、衛星フォボスが母星である火星由来から生まれたものなのか、全く異なる外部の周回衛星が軌道に取り込まれたものか、その起源を調査することにあるからです。🎓

 更に火星ではすでに米国のNASAが主導するアルテミス計画の初期段階として、すでに2021年からローバー「パーサヴィアランス」による探査が行なわれていることから、今回は日本主導の下その外側を周る衛星を探査することで、火星データの包括的な精度向上を任務としています。🗾

 探査機MMXは約8か月かけてフォボス付近に到達し、その後探査用ローバーを投下して地表の調査を始め、MMX本体は衛星周辺の撮影とローバーと地球とのリレー通信の役目を継続しつつ、最終的には"はやぶさ2"の時と同じく地表にタッチダウンし、試料を採取してから地球に持ち帰るという長期的なミッションになります。🌏

フォボスの地表で探査を行うローバー(IDEFIX)
フォボスの地表で探査を行うローバー(IDEFIX)

 これが今回使用されるフォボス探査用小型ローバー「イデフィックス」です。😮

 このイデフィックスは、フランスのCNES(フランス国立宇宙研究センター)とドイツのDLR(ドイツ航空宇宙センター)が共同開発した小型ローバーで、探査機の母船に組み込まれ衛星フォボスまで輸送され、その後母船から衛星に向けて切り離され地表の観測を担う可動機体です。🚜

 イデフィックスはミッションが完了するまでの間、フォボスの探査を継続し適時地球に情報を伝送するという需要な役割を担っていて、これは"はやぶさ2"で使用された小型着陸機「MASCOT」の経験と実績に裏打ちされた、CNES・DLRによる高度な可動デバイス技術の賜物(たまもの)と言っても過言ではありません。🧠

MMXは世界連携機関との国際共同プロジェクトです
MMXは世界連携機関との国際共同プロジェクトです

 このように火星衛星探査計画(MMX)は日本のJAXAの他にも、多くの諸外国との連携による国際共同プロジェクトとして位置付けられているものです。🌐

 ちなみにESA(欧州宇宙機関)は主に通信インフラ等の技術支援を提供していて、ASA: Australian Space Agency(オーストラリア宇宙庁)では、サンプル回収カプセル帰還時の支援を担当しています。💪

 こうしてみるとミッション全体としてはJAXA主導ではあるものの、他の多くの国々の支援があってこそ初めて遂行できる、大規模なプロジェクトであることが一目瞭然ですね。🥰

 このMMXミッションの完了予定は今から5年後の2031年頃となっているんですけど、MMXとは別にもう一つの宇宙技術大国である中国が、火星へのサンプルリターンプロジェクトを推し進めていることをご存じでしょうか。🤔

 中国ではソ連(共同プロジェクトは除く)や米国と比べ後発ではあるものの、2021年にはすでに一度火星探査ミッションを実施していて、最終目的のローバーの運用までをミスなく成功したという快挙を成し遂げているんです。🎊

 もちろんこれは時代的な経過を踏まえた専門技術の進歩があってこそとも思えるんですけど、それにしても中国における宇宙関連を含めた高精度な科学技術の進化には目を見張るばかりです。🤩

 その中国では2年後の2028年に、天問3号(Tianwen-3)による火星へのサンプルリターンが計画されているようですので、今後はこちらもぜひ追っていきたいと思います。🤗

 予定ではMMXと同じ2031年にカプセルが帰還するようですので、どちらが先にサンプルを持ち帰れるのかも今後話題になりそうです。😉

 地球もすでに暑いけど、それ以上に宇宙ももうこんなに熱くなってきているんですね。💦